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【事例】訪日インバウンド集客「売上向上×コスト削減」の実現

更新日:2024/07/02

初稿:2024/06/08

 訪日外国人の受入が再開してから約2年が経ち、外国人観光客数はコロナ前の水準を超え、単月での過去最高を更新するなど急回復しています。2024年には、これまで過去最高だった2019年の約3,000万人以上の旅行者が日本に訪れると予想されています。訪日インバウンド事業を展開する企業が増加している中、売上向上とコストを削減するにはどんな方法があるのでしょうか。


本コラムでは、ガイドツアーをはじめとした様々な事業を展開している株式会社羅針盤の取組みをご紹介します。訪日外国人観光客の受入に向けた環境整備や業務効率化に向けた取組みを特別に教えてもらいましたので、ご紹介します。

取材に応じてくださった方

株式会社羅針盤

代表取締役社長 佐々木 文人 様

公式HP:https://compasscorp.jp/

所在地:東京都中央区銀座七丁目16番21号 銀座木挽ビル3階


ご紹介

 佐々木様は、2014年に「株式会社ノットワールド」を創業。訪日外国人に対して東京・京都を中心としたガイドツアーを実施し、2017年度は約11,000人のゲストをご案内。英語のツアーをメインにしている事もあり、アメリカ・オーストラリア・イギリスを中心としたヨーロッパ諸国のお客様が多いのが特徴。トラベル事業にて培った、コンテンツ造成力、ガイド育成力、口コミ醸成力などのノウハウとネットワークを活用し、ゲスト目線・地域目線にこだわりながら、日本全国で観光活性化・関係人口の創出に向けたプロジェクト運営・コンサルティングサービスを提供地域活性化のお手伝いも実施してきた。2022年12月より現職。

ー 貴社の創業と現在の事業体制についてお聞かせください。

佐々木 氏

 当社は2022年12月に創業し、2023年を通じて現在の事業体制を確立しました。宿泊管理事業、トラベル事業、着物レンタル事業、地域プロデュース事業などを展開しながら、日本の観光・インバウンド業界のリーディングカンパニーを目指しています。

ー トラベル事業について詳しく教えてください。

佐々木 氏

 トラベル事業では、ガイドの育成やコンテンツの造成力を強みとし、インバウンドツアーのオペレーターとして活動しています。特に、個人の外国人旅行者向けにツアーの造成、ガイド育成、販売、そしてオペレーションの構築を行い、試行錯誤を重ねて実践ノウハウを蓄積してきました。

ー 体験型商品の予約管理システムとして「JTB BÓKUN」を導入されたそうですが、そのメリットは何でしょうか?

佐々木 氏

 「JTB BÓKUN」の導入により、在庫管理が圧倒的に楽になりました。直前までオーバーブッキングを気にせずに販売できるようになったことで、「売上向上とコスト削減」に大きな効果を発揮しました。

JTB BÓKUNとは

JTB BÓKUNは、グローバル市場に対応した予約・在庫の一元管理システム。資料ダウンロードはこちらから。


自社ホームページで販売できる他、事業パートナーと提携した相互販売、グローバルOTAを活用するなど、さまざまな流通方法で新たな顧客層の開拓、および販路拡大ができる。予約販売をオンライン化することによって業務の効率化の実現も可能。また、各流通先の予約・在庫が一括管理できるので、各社に専用在庫を提供する必要がなくなり、売れ残りのリスクも軽減。電話予約や現地受付などのオフライン予約も含めた予約販売データの収集・分析も可能で、商品の開発やブラッシュアップにも活用できる。

効率的な在庫管理で、販売ロスをゼロに

ー  具体的にはどのように変わったのですか?

佐々木 氏

 導入前は、オーバーブッキングのリスクがあったことから、どこかのサイトで売れたら他のOTAの調整をしないといけないなど、在庫の管理に手間どりました。販路を幅広くとろうとして複数のOTAを使うと、在庫の管理をする時にそれら全部を開けたり閉めたりをしなければなりません。在庫数量の考え方がないOTAでは、「あと1人だけ受けたい」みたいなニーズに対応することもできませんでした。そのため、オーバーブッキングを気にするあまり、受付の締め切りを1週間前など早めに設定せざるを得ないなどの販売ロスもありました。


 しかし、「JTB BÓKUN」の導入により、在庫状況をリアルタイムで一括管理できるようになり、ツアー当日の朝まで予約を受け付けることが可能になりました。例えば、築地のツアーは朝8時半のスタートですが、予約は1時間前の朝7時半まで受け付けています。新幹線で京都に向かっている間に京都ツアーの予約している旅行者もいるなど、10日から2週間前に予約の波がきていた7-8年程前と比べて、格段の変化があります。

ー  海外のOTAに対する考え方も変わったようですね。

佐々木 氏

 その通りです。2015年にツアー商品の提供を開始した当初は、海外のOTAに取られる販売手数料が高いため、利用に抵抗がありました。しかし、売上・利益に繋がることが分かると、次に手間や人件費を考え、これを統括するシステムが必要だと判断しました。それが「JTB BÓKUN」を導入した経緯です。 導入にあたって連携させる条件を満たす必要がありましたが、社内のオペレーションも同時に変更するなど、徹底した最適化を図った結果、安定稼働してからは徐々に手間も削減し、管理コストも削減されました。

ー  今後の展望について教えてください。

佐々木 氏

 今後もJTB BÓKUNを活用しながら、日本をもう一歩深く楽しめるコンテンツを日本全国で増やしていきたいと思っていますし、各地で地域ごとの事業者と連携するなどして、お客様が価値を見出せるツアー作りをしていければと考えています。

まとめ

 今回ご紹介の株式会社羅針盤様は、JTB BÓKUNをうまくご活用いただいている好事例です。ViatorやGetYourGuideなど複数のOTAでの販売、そして自社の公式ホームページでもJTB BÓKUNとのAPI連携により予約在庫の一元管理を実施し、大変多くの予約を受け付けを実現しております。

 

ぜひ、訪日インバウンドに向けてガイドツアーをはじめとした事業を実施の方々、また他の体験アクティビティを販売する事業者様におかれましても、訪日外国人観光客の受入環境の整備、および販売額のアップに向けてJTB BÓKUNをご活用いただければ幸いです。ご興味のある方は、ぜひ資料ダウンロードしてみてください。


 この記事が、今後訪日インバウンドの集客を考えていきたい、検討はしているが何に取り組んでいくべきなのか分からない、そんなお悩みを抱える自治体やDMO、体験事業者の皆様の参考になれば幸いです。

フォームに必要事項を入れると資料をダウンロードできます。

体験事業者向け

OTAを活用した訪日インバウンド集客ガイド

訪日インバウンド集客に有効なOTAの活用方法や、JTB BÓKUNの特徴、事例をご紹介しています。

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