【事例】広島の魅力を世界へ!インバウンドツアー成功の秘訣

初稿:2025/02/12

 広島の観光シーンを牽引する一般社団法人My Japanは、日本の文化と伝統工芸に着目したインバウンド向けツアーを造成・販売しています。

 広島へのインバウンド客は増加しているものの、日帰り客が多く宿泊に繋がらないという課題を抱えていました。そこで、広島鎮守の森「二葉山」の自然環境維持と観光客誘致に着目し、広島東照宮と連携した朝の体験コンテンツを開発。さらに、多岐にわたる販売チャネルの一元管理という課題を解決するため、JTB BÓKUNを導入していただきました。

 どのように課題を克服し、インバウンド誘致を成功させたのか、JTB BÓKUN導入の効果と今後の展望についてお話をお伺いしました。

取材に応じてくださった方

一般社団法人My Japan

代表理事 三村 理紗 様

ツアーガイド・ツアーオペレーション含む運営サポート担当 若林 奈那 様


所在地:広島県安芸郡熊野町城之堀4-7-7

公式HP:http://myjapan.or.jp/

コンテンツ紹介HP:https://www.asageshiki.com/

一般社団法人My Japanは、日本が古来より長く育んできた「心」。その心が生み出す日本文化を伝え、触れる機会を創り、次世代へ繋げる活動をしています。

ー 事業内容と現在の事業を始められた経緯を教えてください。

三村 氏

日本文化・伝統工芸に着目した、インバウンド向けのツアーを造成販売しています。

 広島はインバウンドが急増しているものの、日帰り客が多く、宿泊に繋がらないという課題を認識していました。 同時に、広島駅から徒歩圏内にある広島鎮守の森「二葉山」の自然環境が荒れてきた状況を受け、地域住民が大切にしてきた自然環境維持と人が訪れるきっかけができないかと考えていました。二葉山に位置する広島東照宮様と連携し、朝の広島を体感できるコンテンツを造成できれば、双方の課題を解決することに繋げるのではないかと着想し、取組を開始しました。 私自身も広島に生まれたので、日本の文化や広島の歴史を伝えながら、インバウンドに広めていきたいという強い想いもありました。 

ー JTB BÓKUNを導入したきっかけは?

三村 氏

 販路を増やしていくにあたって、OTA の活用を検討し導入も進めていきました。さらに、コンテンツ販売の専用 LP も作成していく中で、様々な販売チャネルを展開していくにつれ、在庫管理の課題に直面しました。限られたリソースの中で、効率良く予約管理を行える方法を模索していたところ、JTB広島支店よりJTB BÓKUNを紹介いただきました。 予約管理の一元化はもちろんのこと、自社HPとの連動、決済機能まで、自社が抱えてきた

課題をすべて解決することに繋がり大変感謝しています。

ー JTB BÓKUNを導入して効果はありましたか。

若林 氏

もともと、ViatorやGet Your Guide、Klook、byFoodなど主要OTAは契約していたので、一元化できたことによるオペレーションの効率化に繋がりました。 またクレジット決済できることも魅力。ツアー以外に単発のイベントプログラムを企画実施する際もJTB BÓKUNを有効利用しているので大変有用性が高いです。

ツアーイメージ写真

ー 今後の展望について教えてください。

三村 氏

私たちは広島県の観光シーンをリードするHYPP(Hiroshima Yearning Product Platform)の専門家として参画しています。観光事業者をはじめ、これまで観光に関わったことがない事業者に対して、交流会やセミナー等で機運醸成をはかり、観光コンテンツの造成支援を行っています。近々には、宮島と食文化を掛け合わせた新しいコンテンツもリリースします。広島にはまだまだ観光資源が眠っていると感じていますので、1つでも多くその魅力を磨き上げできるように支援していきたいと考えています。

まとめ

一般社団法人My Japanは、広島東照宮との連携による魅力的なコンテンツ開発と、JTB BÓKUN導入による効率的な予約管理体制の構築により、インバウンド誘致を成功させました。JTB BÓKUNは、複数のOTAとの連携やクレジット決済機能など、それまで抱えていた課題を包括的に解決し、事業拡大を後押ししています。今後は、広島県の観光シーンをリードするHYPPの専門家として、地域全体の観光コンテンツ造成を支援し、眠れる観光資源を磨き上げていく展望です。

フォームに必要事項を入れると資料をダウンロードできます。

JTB BÓKUN 説明資料

JTB BÓKUNの詳しい機能や活用方法について説明しています。


【主な機能】

  • 自社ホームページでの体験商品の販売
  • ユーザー同士での体験商品の相互販売
  • 海外OTA(Viator、KLOOK、GetYourGuideなど)との接続
  • 体験商品の予約・在庫の一元管理(チャネルマネージャー)
  • 販売データおよび顧客データの分析


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